大学の地層を学生が調査 ── 新1号館建築工事に際して ──
2月12日、新1号館建築工事現場の見学調査が行われた。せっかく学内で工事をしていて地層が出ているのだから、学生に目で見て分析をしてほしい、という自然科学科の萩谷先生の思いに有志の学生が集まり、工事現場に足を踏み入れた。
前日の雪や雨の影響で非常にぬかるんでいたが、目の前の土の壁に、みな興味津々だった。現在工事は地下3mまで掘り進んでおり、この日が3mまでの地層のサンプルを採取する最後のチャンスだった。
調査に立ち会った、火山灰層序学の専門家であり地学実験担当の大石先生は、「実際に手で触ってみることが重要。つぶつぶとした感覚の有無で砂と泥を区別できる」と話し、学生たちは指を黒くし感触を確かめた。その後、1m、2m、3mの地点でそれぞれ地層のサンプルを採取し、調査を行った。土に「洗い出し」という作業をし、顕微鏡で観察する。これにより、その地層の含有物から、堆積環境や年代を推定することができるという。
今回は火山ガラスの含有が確認された。これは噴火によって堆積したものと考えられ、大石先生によると、年代的にも838年の神津島か886年の新島の噴火によるものではないかという。大きな噴火の場合、その火山噴出物の成分データがデータベース化されているので、さらに精密な調査をし、数値を照らし合わせることで、より正確にいつの地層か判断することが可能だという。
工事は最終的に6~6.5mまで掘り進む予定で、3月にはさらに古い地層の調査ができるという。
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