【特集】海外フィールド演習プログラム ━━ネパール・ジャパンプロジェクト
ネパール・ジャパン プロジェクトは、本学環境情報学部とナショナルカレッジ(ネパール・カトマンズ)との連携プログラム。カトマンズ、チトワン地域を中心としたネパール都市部、観光地域における環境問題、社会問題の調査を行うとともに、ネパールの大学生との国際交流を図ることを目的とした海外研修プログラムだ。
現地では、水質調査や住環境の調査、環境教育、現地の人々を招いてチトワン地域での持続可能性についての討論会を開くなど精力的な活動を行った。首都カトマンズのバサンタプールで行った「スポーツゴミ拾い」やチトワンで行われた討論会は地元メディアが取材に来るなど、現地の人々にも注目されている。プロジェクトの代表である菅野格さん(情メ・2年)は、「このプロジェクトが自分の将来のジャンプ台のようなものになってくれればいい」と語った。
プロジェクト最終日の送別会では涙を流すメンバーの姿も見られた。「ナショナルカレッジの学生と離れるのがつらい、本当に帰りたくない」「せっかく英語に慣れてきたのに、もう帰らなければいけないのが残念」とメンバーはいう。それほどまでに貴重な体験だった。現地ネパールは経済的にも後発発展途上国に数えられる国のひとつだ。主な産業は農業と観光業しかない。1996年から2006年までは内戦が続いていた。チトワンなどの農村地帯に行けば子供たちが「Give me money」「Give me a pen」と口ぐちに言い寄ってきた。一日14時間は停電している、信号機もない、それでも車は飛び交う。デモに遭遇する、牛やヤギが平気で街中を歩き回っている。記者にとっても、初めて参加したメンバーにとっても毎日が衝撃的であった。
日本人から見れば決して恵まれた生活を送っているとは言えない、そんな彼らの屈託ない笑顔が忘れられない。日本人が忘れてしまった「何か」を確かに彼らは持っていた。それはすでに当たり前になってしまっている我々の日常に対する感謝の気持ちなのかもしれない。将来のための経験を積むという意味でも、ぜひともこのプログラムに参加してほしい。単なる海外旅行からは体験することができない貴重な体験が、このプロジェクトには詰まっている。
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