東京都市大学 新聞会

「人にやさしい研究」をこれからも続けたい―宮坂榮一教授 最終講義

1月20日、本学横浜キャンパス33I教室において、本年3月で退任する環境情報学部の青山貞一教授と宮坂榮一教授による「最終講義」が行われた。参加者の中には、中村学長や吉崎学部長、卒業生など通常の講義とは異なった雰囲気であった。宮坂教授は「放送用音声研究の軌跡 ~NHK放送技術研究所 & 東京都市大学~」と題して講義を行った。

青山教授最終講義の後、宮坂教授が教壇に立ち最後の講義を行った。宮坂教授は「人にやさしい研究をモットーに進めてきた」と最初に語った。その後、教授就任前に所属していた、NHK長野放送局と放送技術研究所での経験を紹介した。自身の勤務経験や研究成果がどのように活用されてきたのかを述べた上で、実際に企業との共同商品化にこぎつけたということなどをわかりやすく解説した。NHK「クイズ 日本人の質問」にも出演した経験を話した際には、教授とバラエティ番組とのギャップに会場からは笑い声が聞こえた。また、教授は英語体験にも触れた。自身が議長を務めた国際会議においてプリンターが不調になった際、”This is not laser printer. This is lazy printer.”とダジャレで周囲を和ませたエピソードも紹介した。

本学教授に就任後は、民間CMや正面縦方向音像実験などを学生とともに研究。また、青山教授とともに学長室にて大学改革を進める。その中で、企業のグローバル化をもっと推し進めることで大学も変革が可能である、企業はその点をもっと実行すべきだとも語った。教授退任後は、IT技術などを多用した家庭教師システムを開発したいと述べ、今後も「人にやさしい研究」を進めていく構えを見せた。

最後に、常に問う3つの疑問と題しプレゼンをした。その内容は、「私とは何者か」「何のために生きるのか」「なぜ世界は平和にならないのか」というもので、文献を交えながら紹介した。教授の生きがいにおける基本姿勢がここでうかがえた。

左から宮坂教授、中村学長、青山教授

左から宮坂教授、中村学長、青山教授

講義終了後、中村学長から青山・宮坂両教授に対して、サミュエル・ウルマン作、新井満自由訳の「青春」のうち、“臆病な二十歳がいる 既にして 老人/勇気ある六十歳がいる/青春のまっただなか/歳を重ねただけで 人は老いない/夢を失ったとき はじめて老いる”の一説を贈り、「お二人には本当に感謝している、さらなる飛躍を」と締めくくった。

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